乳酸発酵飼料は嗜好性が良く飼料効率が高く、腸内細菌を活性化させ吸収効率も良く健康増進効果も期待され、また発酵飼料であるため糞尿の悪臭を抑えることができ糞尿の分解も早いことを確認しました。
は従来の完配飼料の乾燥・粉状のものではなく、固形状であるため胃や腸を刺激し豚の免疫力を向上させます。
食品循環資源を乳酸発酵させることにより、常温で乳酸菌が雑菌の発生を抑制するため一定期間の保存を可能にします。
平成13年より食品リサイクル法が施行され、堆肥化、飼料化、エネルギー化等が必要とされています。えこふぁーむでは、家畜(特に豚)の飼料の殆んどが海外へ依存していることを知り、今後また、地球温暖化による異常気象や世界人口増の影響で飼料の高騰も予想され、このままでは畜産業が困難を迎える時代が来るのではと考え、飼料化に取組むことにしました。
飼料化に良くありがちなのは食品を乾燥し保存する方法です。しかし、乾燥行程には新たなエネルギーが大量に必要とされ、えこふぁーむではリサイクルすることによりエネルギーを大量に必要としない方法を模索し、乳酸発酵飼料へとたどりつきました。
乳酸発酵には一定量の水分が必要とされます。えこふぁーむでは加熱後のリキッド状(水分80%以上)に乳酸菌を添加し発酵を促進させ、リキッド状の食品循環資源に成分の調整に必要な単味飼料のとうもろこし、ふすま、米ぬか等を混合し水分と栄養のバランスを整えモイスト状(水分45%程度)の餌に仕上げました。
食品循環資源を家畜の飼料にするには、加熱が義務付けられています。加熱に使う為の機材やエネルギーは最低限必要とされます。しかし、加熱で処理できるものは乳酸菌でも抑制する作用があることが知られています。
加熱し更に乳酸菌で保存されたえこふぁーむ飼料はより安全といえます。
えこふぁーむ乳酸発酵飼料を加熱無しと加熱有りでの有機酸含有量を畜産草地研究所飼料調整室に分析して頂きました。
結果として加熱することにより有機酸含有量が減少することが解りました。
| 項 目 | 乳 酸 | 酢 酸 | プロピオン酸 | 酪 酸 |
| 加熱無し | 0.58% | 0.63% | 0.67% | 0.60% |
| 80度10分加熱 | 0.15% | 0.05% | 0.00% | 0.00% |
今後、完全に乳酸発酵させた飼料の加熱が必要とされなくなるまで加熱は続けますが、そんな時代(乳酸菌の活用が本格的になる時代)が来るのが待ち遠しいです。
このような実験検証期間を経て平成17年2月に農林水産省に製造販売の届出を受理していただきました。BSE以後食品循環資源の安全性に関しては、かなり厳しいデータ収集が必要でした。
乳酸発酵飼料 の製造工程
| 1. 食品循環資源投入 | 2. 加熱と破砕 | 3. 加熱処理 |
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| 野菜くず、麺類、ご飯、果物、魚類等投入。食品循環資源は、即日、又は翌日に処理。 | 加熱機で加熱と同時に破砕刃による粉砕。 | 80度以上で10分以上の加熱処理。 |
| 4. 減圧し40度に下げる | 5. 乳酸菌添加 | 6. 単味飼料 |
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| 加熱後は減圧し40度に下げ、一気に排出。温度が40度以下になっていることを確認。 | 乳酸菌を添加し、密閉。12時間以上寝かし、発酵促進。 | 単味飼料を成長に応じて配合。 |
| 7. 単味飼料と混合 | 8. 樽詰め保存 | 9. 翌日、餌になる |
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| 単味飼料と食品循環資源を混合し攪拌。 | 樽詰めにして密閉保存。翌日に放牧場へ配送。 | 平均5kg/日・頭 以上食べます。 |
乳酸発酵飼料
の安全評価比較実験(農水提出済)
・ 完配飼料100%区 ・ 完配飼料50%+乳酸発酵飼料50%区 ・ 自社モイスト飼料100%区を、放牧飼育
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| 完配飼料100%区 |
完配飼料50% + 自社モイスト50%区 |
自社モイスト飼料100%区 |
常時飼養頭数による事故率は完配飼料のみ16%でした。これは獣医師の診断を頂いた結果、肺炎によるものでした。入荷は3月11日で肺炎を確認したのが3月12日でした。おそらく入荷前からのものであった疑いがありました。
結果から導き出されるものは、自社モイスト飼料は安全であることが確認されました。
また完配飼料は飼料要求率は低く効率が良いが添加物成分が明らかにされていないなど、その安全性には疑問が残ります。
自社モイスト餌は飼料効率は良くないが、安全性では完配飼料に勝ると考えれられる。
豚の成長に関しての遅れは自社モイスト飼料が粗栄養だったのか、水分量(完配飼料は水分12%程度、自社モイストは45%)が高いためにかのいずれであると考え、完配飼料に近い成長に応じた栄養価を考えた餌づくりに替え、成長の比較を始めました。
えこふぁーむでは急速に体重を増やすことより、安全第一のスタンスをとっています。いわば、豚さんにもスローフードを実践してもらっています。
の 原料
離乳から放牧後期まで成長に合わせて、必要な成分を調整
2007年10月からの配合 (安全と豚の嗜好性を重視し給餌プログラムは前後する場合があります。)
| ※ 食品循環資源を重量比で40%〜60% 配合しています。 ○ 印のみ含有しております。 | |||||
| 配合種類 | 離乳 期 (35日から) |
放牧 期 (90日から) |
母豚・種豚 | ||
| 食品循環資源 | ○ | ○ | ○ | ||
| とうもろこし | ○ | ○ | × | ||
| 米ぬか | ○ | ○ | × | ||
| 有機ごま粕 | ○ | ○ | × | ||
| 魚 粉 | ○ | ○ | ○ | ||
| 大 麦 | × | × | ○ | ||
| ふすま | × | × | ○ | ||
| 糖 蜜 | ○ | ○ | ○ | ||
| 炭酸カルシウム | ○ | ○ | × | ||
| 第二リン酸カルシウム | ○ | ○ | × | ||
| アミノ酸 | ○ | ○ | × | ||
| ライトミネラル | ○ | ○ | ○ | ||
それぞれの成長段階に合わせて、各飼料の配合割合を変えております。